ふかーく静かに……奈加あきらの緊美研

【第三回・奈加あきらの緊縛美研究会】参加お申込み受付中です!

こんばんは。春原悠理です。
1月20日から体調を崩しまして、まだ本調子ではないのですが、
くすぶっているうちに、奈加さんの緊美研例会が二週間後に迫って参りました。

10月、12月と2回開催しましたが、参加された方から
「緊縛美研究会としては不十分な内容ではないか」
というご意見をいただきました。
どんなところが不十分なのか、詳しいお話を伺いたいと思いましたが、
それだけの短いメールでしたので、それ以上のことはわかりませんでした。
「不十分」「研究していない」などとお寄せくださる方々の言いたいことは、
たぶんわたしが想像するのと同じことだと思っています。
「緊美研」は、少数派のための会です。

緊美研に来なければ見られないもの
緊美研でしか味わえない感動
緊美研だからできる、マニアックな緊縛
緊美研でしか会えないモデル 等々……
こんなことを求めて参加してくださる方たちのために、
わたしは緊美研を再開したのだよなぁ、と改めて思いました。

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奈加さんの後ろ手♡
わたしは肩甲骨の間に二つの手首がすっぽりと収まっているような
高くて厳しい高手小手が好きです。見るのも縛られるときも。



当日のモデルさんのご紹介です
●あかねさん(元・桃井早苗)
 一昨年の暮れ、最後に六本木倶楽部で行われた縄奈加會でモデルをされた方です。
●雛奈子さん
●ほか一般女性
ぐぐぐ

◆女性のお申込みは締め切らせていただきました
【第三回・奈加あきらの緊縛美研究会】

2月12日開催です
初めての方は下記をご覧の上、フォームよりお申し込みください。

●内容
※奈加あきら氏による女性への麻縄緊縛の鑑賞と、
 参加者と一緒に作り上げる緊縛美の世界。
※職業モデルではない、一般の縄好き女性もモデルとして登場します。
 緊縛美、羞恥美。奈加あきらの縄に悶え、責めに喘ぐ女性の美しさを探求します。
※奈加あきら氏に使って欲しい自作の縄や拘束具をご持参いただいても結構です。

●日時
2017年2月12日(日)
13:00~19:00  (開場12:30)

●場所
都内スタジオ (ご参加の方のみお知らせ致します)

●参加費
男性20,000円
女性12,000円

●お支払い方法
銀行振り込み
郵便振替
(振込先は、お申し込みへの返信メールにてお知らせ致します)

●予約方法
緊美研参加申し込みフォーム(外部リンク)より、お申し込みください。
折り返し、詳細をメールにてお知らせ致します。


※ご入金後のお客様都合によるキャンセルの場合、
 参加費の返金は出来ませんのでご了承 ください。

※お申し込みをされて48時間経っても、こちらからの返信が届かない場合は、
 ドメイン指定、ご記入のメールアドレスに間違いがないかご確認の上、
 その旨をお知らせください。

※奈加あきらの緊縛美研究会は撮影会ではありませんので、
 カメラのお持込みはできません。
  奈加流緊縛を愛し、縄愛好者が楽しむ会です。
※この催しの主催は「緊縛美研究会」春原悠理です。
  奈加あきらさんは「緊縛師」としてお越しいただくことになっておりますので、
 奈加さんへのお問い合わせ等はご遠慮ください。


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[ 2017/01/30 20:53 ] 奈加あきらの緊縛美研究会 | TB(-) | CM(-)

何度も死ねるなら

今日、スタッフみるくと「死ぬこと」・「死に方」について語りました。

誰にでも必ず訪れる死。
でもそれが、一回だけじゃなくて、何度か経験できるとしたら・・・

どんな風に死にたいか、ではなく、「誰に」「どんな方法で」殺されたいか
わたしたちは、大興奮で夢中になって話しました。


◆蓮華に斬り殺されたい
コミック「蓮華」の主人公・蓮華の仕掛けの腕に握られた刀で斬られると
「痛みさえも感じずにそこにいけるという」
◆「やあ悠理、ゲームをしよう」
映画「SAW」のジョンにゲームを仕掛けられ、身体の一部を少しずつ失いながら
壮絶な苦痛と絶望の中で絶叫しながら息絶えてみたい
◆だざあ(太 .宰)の拷問によって人格崩壊しながら
アニメ「文豪ストレイドッグス」の太、宰(CV宮野真守)。マフィア当時の太、宰に拷問にかけられ、
蔑まれながらゴミのように扱われて死んでいきたい

その他にもいくつかの状況をそれぞれが出し合い、
とても正気とは思えないような「希望」がぽんぽん飛び出す中、
究極的に……いえ、もう宇宙のどこを探してもこれ以上ないっていうくらい
甘美で切なく、激しく哀しく、もう言葉などでは決して表せないような、
そんな妄想に取り憑かれ、その後は仕事になりません。
ふたりで息が荒くなり、指先が痺れて心臓もバクバク。
まるでアナフィラキシーショックのような、体感的にはほとんど瀕死になりました。

それは一体、どんな妄想かというと・・・
わたしの最愛の王子(ねこ)は、見たことのある人ならわかりますが、
すごく美形なんです!
雑種ですが、顔はもちろん全身が、輪郭やパーツの配色や形などなど、
とにかくすべてが美しい。
飼い主の欲目もあるかもしれません。
猫が嫌いな方にとっては、忌々しいことかもしれませんし、
猫と一緒に暮らしているかたにとっては、
ご自分の猫さまの方がずっと美しいと、そう思われるかもしれません。
でも!
わたしの王子は本当に美しく、男らしく、性格がカッコいいのです。
その王子の立派な牙で、喉を裂かれて死にたいと、そう思いついてしまったのです。

わるいひとたちがやってきてみんなを殺した(Blankey jet city わるいひとたち)
の歌詞のように、どこかの国の人たちが侵略してきて、
「女たちは犯され 老人と子どもは燃やされた」
じゃあ、みるくは犯されてわたしは燃やされるんだ!
と、そんな時、敵に殺されるくらいなら、と
わたしの王子が! その牙で!
喉に噛み付いて殺してくれると言うのです。
王子を抱いて首をのけ反らせて喉をさらし、
目を閉じてその時を待ちます。
王子の息が首にかかり、鋭い牙が喉に食い込んできます。
王子の白いお手手とお胸はわたしの血で真っ赤に染まり、
王子をおいて先にいくなんて、最後まで愛してあげられなんて、
と泣くわたしに、「心配すんな。俺もすぐにいくから」と微笑む王子。
こうして書いていると、また指先が痺れてきて危険なのでもうやめます。ハァハァ

でも、何度も死ぬ瞬間を味わえるなら、
わたしは激しい痛みや苦しみに苛まれてみたい。
その時に自分が何を思い、何を考えるのか、
怖いけれど知りたいです。

そして、死を想うことは縛られることと似ています。
わたしたちは、縛られるたびに何度も死んで、
死んでは生きて、また次の死を夢みて、その時まで生きるのです。


いつか、「切り刻まれた死体」になった写真を撮影したことがありました。
010.jpg


その相談の時、カメラマンは
「切るヤツは、ストイックでイカれてて、痩せてる男がいい。
そうすると俺しかいないんだよな」と言いましたが、
わたしは彼が痩せているとは思ってなかったし、
そんなわたしを切り刻んでいいのは、「あの人しかいない」と思う人がいました。
それは、当時東京グランギニヨルで活動していた聡ちゃん。
斉藤・ホセ・聡介さんてす。(画像は聡ちゃんのブログより拝借)
そうちゃん
聡ちゃんが「メスより切れる」レザーを握って、
コンクリートに横たわるわたしの身体を
少しずつ切ってくれるのも、味わってみたい死に方・殺され方の一つです。
でも、聡ちゃんに縛られたいとは、思わないなぁ・・・(笑)

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[ 2016/12/20 01:20 ] 思うこと | TB(-) | CM(-)

七年ぶりの麻縄

今月4日に開催した「第二回・奈加あきらの緊縛美研究会」。
カメラマンの佐藤恵里沙さんから、当日の画像をいただきました。
その写真は、のちほど「緊美研写真館」ブログにてご紹介していきます。
冬木さんと涼さんとは違い、わたしにとっては7年ぶりの縄でした。

今回も、奈加さんからはとても興味深いお話が出ました。
「「縛り手」「受け手」という言い方が嫌い」
参加者の女性で「わたしも嫌いです」と言う方がいましたが、
わたしもずっとそう思っていたので、なんだかホッとしました。
この「縛り手」「受け手」に限らず、変な言葉は多いです。
一体、誰が言い出して、いつからみんなに使われるように
なったんでしょうね。
こういったお話の時間も、ビデオに収めてあるので、
そのうち編集してまとめようと思っています。

そうそう。七年ぶりだったということを書こうと思っていたのです。
2009年に三回開催した緊美研。
その三回とも、わたしもモデルをしたのです。
一回目は予定してはいなかったのに、
せんちゃんが突発的に「五分だけ縛らせろ」と言って、
ジーンズをはいたままでほんの短い時間だけ、縛られました。
二回目と三回目は、残念ながらある会員さんの要望どおりの
衣装と縛り方を実践したので、
わたしにとっては、あまり嬉しくも気持ちよくもない縛りでした。

そしてそのあと七年間、一度も縛られることなく生きてきたわけです(笑)。
終わったあと、奈加さんに感想を訊かれましたが、
とてもその場で答えられるはずはありません。
ものすごく緊張していたので、じっくりと麻縄を味わう余裕もありませんでした。

本当は、奈加さんの縄の色々を感じたかった。
匂いや表面の感触、縒りの硬さ・柔らかさ、密度、
それからヒトアブラをどれだけ吸い込んでいるか……などなど
  ※「ヒトアブラ」とは早乙女宏美ちゃんの言葉で、
    縛られた女性から出る汗や皮脂、その他分泌物のこと
そんなことを感じながら味わいながら、
縄に酔い、縄になぶられ、責められて、
どこでもない場所と時間を漂いたかったのですが、
なんだか意識がぽーんと飛んでしまったようで、
あまり憶えていないのです。

でも。奈加さんの縄は、奈加さんの縛りは、
わたしにとっては、ただただ優しく大らかで温かく、
何もかもを丸ごと包んで引き受けてくれるような、
そんな安心感がありました。
嵐の海に小さなボートで漕ぎ出して、
ぐるぐる回ったり転覆しそうになったりしても、
わたしはじっと目を閉じて、身を任せていられる。
そんな縄でした。

もっと厳しく縛ってもらいたかったという想いは残りますが、
奈加さんが本当に多くの人に支持され、愛され、認められ、
求められているのが何故なのか、わかったような気がします。

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[ 2016/12/19 04:41 ] 縛られること | TB(-) | CM(-)

嫌がらせを愉しむ人たち

昨日の記事 『緊美研で縄師をやりたいんですけど』 には、
たくさんの人からコメントやDMをいだきました。
みなさまにご心配をおかけいたしました。
奈加あきらさんをはじめ、ご不快な想いをされた方もいらっしゃると思いますが、
これからも、こういった問い合わせや嫌がらせは、
きっとなくならないと思います。

昨日の記事の「縄師志望の人」を、仮にAさんとします。
ブログにAさんのことを書いた後、Aさんとの会話を思い出してみました。

昔「濡木痴夢男の緊美研」をやってたでしょう?
今は「奈加あきらの緊美研」ですよね?


こういう、カチーンとくる無礼な言い方とか、その声の感じなど、
ああ、あの人は本当に縄師になりたいんじゃなく、
もしかしたら女性を縛ったことなんてないのかもしれない、
ただ、嫌がらせをしたいだけなんじゃないか。
そう思いました。
同じように失礼で気味の悪い電話は、
むしろ昔の緊美研時代の方がたくさんありました。

●せんちゃんをものすごく貶めるような手紙を何度も何度も送ってくる人。
●わたしのことを『秘書』と言い、緊美研の社長に命じられれば、
 誰とどんなプレイでもするんでしょ? と言う人。
●濡木痴夢男の縄は死んでいる、私の縄は生きているという人。
●切腹ビデオの特殊メイクは最低だ。自分をスタッフに加えろという人。
●真性M女を大勢手持ちにしている。いつでも貸し出してやるという人。

考えていたら、当時のイヤな思いが蘇ってきて吐き気を催してきたし、
いまここで過去の例を挙げても仕方ないので、もうやめますが、
とにかく、想像もしていないようなイヤなことを言う人は、
本当に多かったです。

でもね、それらの人たちは「そういうマニア」だったのかな、
とも思うのです。
他人にイヤな思いをさせることに快感を覚えるマニア。
他者に嫌がられることでしか、自己の存在を認識できない人たち。
だからそんな人たちにとっては、内容はどんなことでもいいのかもしれません。
目的はとにかく「人に嫌な思いをさせること」ですから、
相手が困って返事に詰まったり、イヤな思いをしているな、と
感じることが気持ちいいわけです。

受話器で繋がったそんな相手を想像してみます。
薄暗くて散らかった、汚くて臭くて惨めな部屋で、
電話の前にじっとうずくまり、自分しかいないのに息を殺して、
相手から発せられる
『もうなんなの、この人! 気持ち悪いし、酷いこと言うし、腹が立つ!』
というオーラを感じてほくそ笑んでいるのではないかと思うのです。
『もっと困れ、もっと嫌がれ、もっと怒れ』
と興奮して、弱く無抵抗な小動物をいたぶっているような気持ちになるのでしょうか。

本当に迷惑だし、気持ち悪いし、とってもイヤな人だけど、
こういった、屈折して自己否定感が強くて、しかも粘着質な人って、
ある意味緊美研の会員として相応しかったりするのです。
向いてる方向や、好きだと思うことが違うだけで、
何を美しいと思い、何を思って感じるか、泣きたくなるか、
そういうことが違うだけで、心の「質」みたいなものは、
その根っこの部分は、たぶん似たような形をしているのかもしれません。

ううーむ。
そう考えると、もう一度話してみたい気もするなぁ。
きっと、Aさんは、ツイッターやこのブログなどもチェックしていると思います。
そして、わたしだけではなく、何人もの人がAさんのことを話題にし、
怒っている人も少なからずいることに、
とっても喜びを感じているのではないかという気がするのです。

だから、そんな人などいなかった。
そんな電話などかかってこなかった、という風に、
無視されることが一番悔しいんだろうな、と思うので、
今回はとても楽しかったんじゃないかな。

そして、最初にイヤなヤツだった人が、
後に「役に立ちたい」と張り切っちゃう人に変貌することも、
わたしは過去の出来事から知ってはいます。

でも、そんなことに時間を使いたくはありません。
だからAさん、もうやめてね。
あなたの声は覚えたよ。

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[ 2016/11/23 07:06 ] 緊縛美研究会 | TB(-) | CM(-)

『緊美研で縄師をやりたいんですけど』

10月に開催した緊美研では、参加お申込みと同時にモデルの募集もしました。
予想より多くの応募があり、選考が大変だったことは以前にも書きましたが、
その時に、「縄師」の応募も2件ありました!
2件ともモデル応募フォームからの送信で、
「緊美研の縄師希望」とメッセージ欄に書かれ、
いままでに何人の女性を縛ったとか、
どこかの縄会で縄師をしているとか、
縛りに自信があるとか、
まあ色々なことが書かれていました。
緊美研の現在の縄師は奈加あきらさんなので、
当然「募集していません」とお断りの返信をしたわけです。
募集してもいないのに、二人からの応募があるなんて、
「縄師」という仕事(立場)は人気があるんだなぁ、と思ったのでした。

ところが、もっと強者がいたんです!
それは、先週のある日のこと。
緊美研に一本の電話が入りました。

男: もしもし、緊美研で縄師をやりたいんですけど
私: 縄師ですか? いえ、募集はしておりません。
男: 昔「濡木痴夢男の緊美研」をやってたでしょう?
   今は「奈加あきらの緊美研」ですよね?
   それを、「○○(その人の名前)の緊美研」として開催してもらえませんかね?
私: (意味がわかりません! なんなのこの人いきなり)
   はい、こちらでは奈加あきらさんに緊縛をお願いしているので、
   他の『縄師』はいりません。
男: 私はね……と、説明がはじまる
   これこれこういうところで何年前から女を縛っていて、
   ファンもたくさんいるし、客もたくさん入ると思いますよ。
   どんな女でも綺麗に縛ってあげますから。

私: …………。

こういう人は、せんちゃん(濡木痴夢男)と緊美研を開催していた頃から、
一年に一度くらいいました。
たいていは濡木痴夢男に怒鳴られたり罵倒されたりして諦めるのですが、
中にはストーカーのようにしつこくなる人もいて、
怖い思いをしたことも何度かありました。

こりゃ埒明かねえな、と思って、黙って電話を切ってしまおうかと思いましたが、
怖い人に変貌するタイプかもしれないので、辛抱強く説得することにしました。
いやぁ、でもね、最初から自分のことばかりで、相手の話も聞かないような人が、
説得に応じるわけはないんですよね。
ごねるごねる。しつこいしつこい。
せんちゃんだったら、こう言って撃退してたのに……

「あなたねえ、緊美研通信は読んだの? えっ? 読んでない?
緊美研ではね、最低それを三冊は熟読してる人じゃないと、
会員にもなれませんよ。
ああ、もう本屋にも置いてないでしょうね。
本気で『縛り係』をやりたいと思うなら、血眼になって探して御覧なさい。
それくらいの気持ちがなければ、到底緊美研でモデルを縛ることなんてできませんよ。
縛られる方だって、命懸けでやってるんだから。
はい、じゃあさよなら。きりますよ」

ガチャン!

「馬鹿なヤツめ!」と電話を置いたあと、
ああ、もう何の話してたのか忘れちゃったよ。
と笑ったと思います。
わたしがそんな風に対応できるとは思えませんが、
これからもこんな電話があったらイヤだなぁ。



濡木痴夢男が「縄師」希望者に言ったことは本当で、
緊美研が発行していた「緊美研通信」を読んでからでないと、
参加させてもらえない人もたくさんいました。
でも、当時の人たちはみんな、
本当に濡木痴夢男の縄を間近で見たいと思っていたので、
古本屋で探したりして手に入れた緊美研通信を、
隅から隅まで読んでくれました。

「本当のマニアじゃない変な人が紛れ込んでくると、
会員に迷惑がかかるし、真面目な人たちを傷つけることになる」
濡木痴夢男は、いつもそうしてまっすぐに緊縛マニアの心を見つめていました。

緊美研は、これからもずっと真面目に縄を求める人たちに寄り添っていきます。


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[ 2016/11/22 06:20 ] 緊縛美研究会 | TB(-) | CM(-)

自分の身体は好きですか?

一年中たくさんの通販会社から、色々なカタログが届きます。
ファッション、インテリア、食品などなど。
とてもすべてに目を通せないほどの数です。
下着カタログも、よく送られてきます。
ブラジャーやショーツ、ボディスーツ……。
10代の少女向けのものから、ミセス体型と言われる大人向けのものまで、
たくさんのモデルが半裸姿で一冊のカタログにぎっしり詰まっています。
日本人のモデルは、ほとんど見た記憶がありません。
白くてほっそりした白人女性が、にこやかだったり妖艶だったりしながら、
冊子の中におさまっています。
下着に限らずですが、美しい体型の女性が着けているものを買えば、
自分も同じように着こなせると錯覚してしまうかもしれません。
でもそんなことはなく、誰かと自分は違うのです。
自分は自分。
それは、外見だけではなく内面ももちろんそうです。


近江亜紀さんと北野冬子さんは、
緊美研で濡木痴夢男に縛られた女性の中でも、
もっとも外形的な美しさを持たない二人だったと言えるかもしれません。
その美しさとは、わかりやすい「常識的美意識」で計られる美しさのことで、
例えば小学校の授業参観で、
「お前んちのお母さん綺麗だな」と
隣の席の男の子に言われるような外見ではなかったということです。

初めて近江亜紀さんが緊美研例会に参加したとき、
わたしはまだスタッフではなく、モデルとしてスタジオにいたのですが、
せんちゃん(濡木痴夢男)と一緒に入ってきた亜紀さんを見て、
ちょっと驚きました。
かなりの肥満体のおばさんです。
「緊縛美」を探究する人たちの集まりで、
こんな人でも縛りが好きならいいんだろうか、と思ったほどです。
太ったモデルが嫌いな「長老」と呼ばれる最高齢の会員は、
「俺はデブは嫌いだよ。悠理ちゃんの出番まで外に出て来るよ」
などと言い、亜紀さんはそれをさらりと受け流すように
「あら、嫌われちゃったかしら」とにこやかに応えます。
するとせんちゃんは
「ああ、あの人はほっときゃいいの。年寄りの我が儘なんだから。
もうじき死ぬからね、言いたいこと言わしときゃいいの」
と大きな声で言ってスタジオに笑いを誘います。
わたしは、長老に酷いことを言われて、
亜紀さんが傷ついたのではないかと気になりました。
心の中はわからないけれど、亜紀さんはずっとにこにこしていましたが、
縛られる時が来て、背後に濡木痴夢男が立つと、
何かが憑いた(あるいはおちた)ようにスッと雰囲気が変わり、
とても綺麗に可愛らしく見えたのです。
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※初参加の日の近江亜紀さん


北野冬子さんが初めて来たとき。
それも緊美研例会の日の朝でした。
いつも新宿の事務所に集合し、
機材や濡木痴夢男の縄や小道具などを車に積んで出かけるのですが、
その慌しい場所に、冬子さんはやってきました。
北海道から飛行機で到着したばかりの冬子さん。
みんなが急いで準備をしているのに、
和室の畳の上に座り、荷物を開いてお土産を出しています。
白い恋人や、六花亭のお菓子など。
せんちゃんはイライラしてきて、それ以上冬子さんに何かさせないよう、
いきなり冬子さんの手首を取って後ろ手に縛りました。
冬子さんは恥ずかしそうに身体をよじったけれど、
まるで予期していたように、抵抗することも驚くこともなく、
ただただ自然に、濡木の縄に身を任せていました。
冬子さんのセーターを捲り上げ、乳首をタコ糸で縛り、
胸とウエストにも縄をかけました。
そのまま、後ろ手のままコートを被せ、徒歩で行ける距離にあったスタジオまで、
歩いて行ってもらいました。
冬子さんも、亜紀さんほどではもちろんありませんが、
いわゆる「おばさん体型」で、太めではありました。
でも、濡木の縄を受けてすぐに陶酔し、恍惚とするそのさまは、
凄みのある美しさを醸し、もっともっと厳しく縛ってやろうと、
濡木のやる気を刺激しました。
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※全身に蝋燭を浴びせられた冬子さん

一般的な、通俗的な、解りやすい「美しさ」ではなく、
屈折した内面が「縄」「緊縛」「責め」といった「光」を受けた時、
傷ついたり劣等感に苛まれたりした心は、
その傷がたくさんあるほど、屈折したところが光を反射して
プリズムのように美しく輝くのだと、亜紀さんと冬子さんを見て知りました。

そんなわたしも、もちろん「美しい身体」の持ち主ではありません。
緊美研例会でせんちゃんに縛られるとき、何十回も必ず言われた
「貧乳」。
もともと女性的な体型ではないし、
今でも「遠くから見ると男子小学生だね」と言われるし、
短いパンツをはいていれば、
「中学の水泳部の一年男子みたい」と、細かいことを言われます。
それでも、下着カタログの女性の身体を見ては思うのです。
「綺麗なカラダと好きなカラダは違う」のだと。

わたしは、この決して美しくはない自分のカラダが、
けっこう好きだったりします。

あなたは、自分の身体は好きですか?

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[ 2016/11/12 23:51 ] 縛られること | TB(-) | CM(-)

通算第166回   緊美研再始動

10月16日。
新宿区内のスタジオにて【第一回・奈加あきらの緊縛美研究会】がスタートしました。
参加してくださったみなさま、ありがとうございました。
世界で活躍する緊縛師・奈加あきらさん。
モデルとしてそれぞれの被虐美を魅せてくれた、
向日葵さん、沢戸冬木さん、あすかさん。
スタッフ、お手伝いに駆けつけてくれた方たち。
そして、麻縄緊縛と緊縛美を愛するみなさま。


わたしがその存在を知らなかった頃、
濡木痴夢男の緊美研には、最高で70名ほどの参加者があったそうです。
以前は撮影会として開催していたので、
熱海旅館の老朽化した建物が壊れてしまうのでは、と心配されたことと、
それほどの大人数では、一人ひとりが満足に写真を撮れないということで、
開催するスタジオに合わせて、人数の上限を決めることになったそうです。

このたびの「第一回・奈加あきらの緊縛美研究会」は、
それまでとは勝手が違うことも多くあり、
出演者もスタッフも、みな手探り状態での開催だったような部分もありました。
でも、みなさんからのありがたいご感想をいただき、
次回はもっと良い会にしようと、意欲的に取り組んでいます。

緊美研は、縄を愛するみなさんが、
奈加さんの縛りを鑑賞し、それぞれのこだわりを発信して
一緒に緊縛美を作り上げていく場所です。
ですから、奈加さんがモデルに縄をかけている最中でも、
「そこはこうしてほしい」「ここに縄を足してください」など、
どんどん注文してくださって構わないのです。
第二回目からは、どうぞご遠慮なく声を出してください。

次回は12月4日の開催ですが、
これは通算で167回目の例会となります。
濡木痴夢男が創生し、いくつもの美しい幻想を生み出し、
現実とかけ離れた空間で不思議な体験を共有する、
この素晴らしい会をずっと待っていてくださった方たちのためにも、
よりよいカタチ・内容で続けてゆきたいです。

緊美研は、どこにもないと思っていたものと出会える場所です。
そこには愛があります。
自分の内面にとって大切なものが、きっ見つかります。

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[ 2016/10/24 06:06 ] 緊美研 | TB(-) | CM(-)

緊美研とバンド幻想

【第一回・奈加あきらの緊縛美研究会】一週間後に迫りました。
奈加さんと杉浦さんは、今ボルチモアに遠征中ですね。
帰国されてすぐの開催ですが、時差ボケで体調を崩されないか少し心配です。




春原悠理404
わたしが緊美研に初めてモデルとして参加したのは、
もう30年近く前のことです。

それから色々あって、知らず知らずのうちにスタッフになり、
’89年には、わたしの友だちの女の子がカメラマンの助手として合流しました。
彼女とは、もともと同じバンドが好きで一緒にライブに出掛けたりしていて、
緊美研のことをバンドに喩えて話すことが多かったです。
バンドとは、もちろんロックバンドのことで、
まだ若かったわたしたちは、
「同じ夢を共有する者たちの集合体」
として緊美研を捉えていました。
そこでは「やりたいことのぶつかり合い」があります。
それは、みんなでいいものを作っていこうとするなら当然のことで、
そうして高めあってゆくのは楽しいことでした。

「俺は天皇だ!」とスタープレイヤー扱いされないとぐずり出すせんちゃん(濡木痴夢男)を
立てたりと、噛み合わない部分もたくさんありましたが、
それはそれでやりがいがあって楽しかった。
インターネットが普及していなかった時代のことですから、
「まだ緊美研を知らないマニアにどうやって広めたら良いか」
「素晴らしいモノクロ写真集を出そう」
「伊藤晴雨の世界を映像で再現しよう」などなど、
夢はたくさんありました。
春原悠理259
緊美研ビデオは、もともと商業目的で作られたものではありません。
遠方にいて、毎回は参加出来ない会員のために、
緊美研の記録として例会の様子を収録し、配布していたのです。
だから、「映像が暗い」「人の声(濡木とカメラマン)がうるさい」「ブレたりボケたりしている」
などの良くない感想もたくさんありました。
でも、多くの人からは「現場で見ているように感動した」と
嬉しい評価をいただき、そのスタイルを変えずに細々と続けていました。
春原悠理52
それが、
いつからか……
多分、緊美研ビデオが他の大手SMメーカーの作品と比較されるようになった頃から、
わたしと、せんちゃん&カメラマンの意見が食い違うようになっていきました。

わたしは、「売れる物」がイコール「いいもの」だとは思いません。
売れなくてもいいものはあるし、売れていてもつまらないものだってあるのです。
それでも、アダルト書店に置かれるようになった緊美研ビデオは、
いつの間にかマニアックなこだわりが薄れて、
かといって一般向けでは決してなく、なんとも中途半端なレーベルになってしまいました。
春原悠理568
目指していたのは、なんだったんだろうね。

せんちゃんが作りたかった、
【少数派の美学】という、タイトルだけ決まっていた本があります。
「あります」と書きましたが、せんちゃんとそういう話をたくさんしたというだけで、
実際の原稿になるものは何もありません。

同じ夢を見ていると思っていたことこそが幻想で、
みんなそれぞれ、違うものを見ていたのかもしれない。
ううん、そうではなくて、
見ていたものは同じでも、それぞれの目には違って映っていた。
それが正解なのかも。

でもわたしは、今でも【少数派の美学】を作りたいと思っています。
せんちゃんが作りたかったものと同じではないかもしれないけれど、
それでも、やっぱり、変わらないものはあるのだと信じたい。

今、単純に「SM」「緊縛」と言うと、決して「少数派」ではないと思いますが、
きっと、自分の場所を探し続けている人たちがいると思うのです。
そんな人たちのために、わたしは新しい緊美研を始めようと思いました。
奈加さんとバンドを組むというのはあり得ないかもしれないけど、
わたしも探し続けていきたいです。

誰かの心に響くもの。
誰かの救いになるもの。
誰かの宝物になるもの。

愛をこめて

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[ 2016/10/09 12:51 ] 思うこと | TB(-) | CM(-)

神田つばき著・「ゲスママ」を読んで

忘れらない写真がある。
小学生の女の子が、キッチンで包丁を片手に笑っている写真だ。
「玉葱を切ると目にしみるから」と、スイミングのゴーグルをかけている。
撮影した人の方をむいて、楽しそうに笑っている。
その子は神田つばきさんの次女で、
つばきさんとの会話で、わたしは彼女を「ゴーグルちゃん」と呼んでいた。
そのゴーグルちゃんが、すでに成人していたと知って、
時間が経つのは何て早いんだろうと思い、何故だか胸に物理的な痛みを感じた。

神田つばきさんのことを、わたしはずっと「かんちゃん」と呼んでいたので、
ここではそう書くことにする。
かんちゃんの著書・「ゲスママ」が9月10日に発売された。

ご出版おめでとうございます。
ずっと謎だったかんちゃんの想いを、やっと知ることが出来るね。

「性を追い駆け、性に振り回される」自分のことを書くのは、
本当に大変な作業だったと思う。
緊美研の例会に、モデルとして十回以上も参加してくれたかんちゃんと、
十年間の休止中もときどき連絡を取りあっていたわたしは、
いくつかの方向から聞こえてくる『あまり良くない噂』に胸を痛めていたし、
かんちゃんにとっての真実はどうなのか、確かめたいという思いもあった。

だから発売当日に届いたその本を、貪るように読んだ。
途中で読むのを止めたくはなかったが、時間の都合で2日間に分けて読んだ。
エピローグまでの全てを読み終えたとき、
深い息とともに出てきた率直な感想は、
「世の中には色んな人がいるんだなぁ」だった。

かんちゃんが何をしていても、かんちゃんに何が起こっても、
わたしは友だちでいたいし、
かんちゃんが誰かにどんなに酷いことをしてきたとしても、
その全部を聞かせてほしかった。
それは、初めてかんちゃんと会った時から同じで、
わたしは直感的に「好き」だと思った人のことを、ずっと同じように思う習性であるし、
そういう相手が自分で選んでしてきたことを否定するつもりは全くないからだ。
いいことも良くないことも、全部ひっくるめて『その人』なのだから、
わたしはきっと、かんちゃんが思っているよりもずっと、かんちゃんのことが好きなのだ。

独りぼっちで悩んで、何も持たずに冒険に出て、ずっと戦ってきたかんちゃんは、
まだ子どものままなのかもしれないと思う。
お母さんのあとを追いかけて、独り占めしたいと思っていた子ども。
子どものまま大人になってしまったかんちゃんは、
母親と対峙せざるをえなくなった時、『性』を防御アイテムに選んだ。
自分の姿を相手から見えにくくし、バリアにもなる特殊装置だ。
これを発動すると、母親だろうが娘だろうが、かんちゃんに近寄ることができなくなる。
何か言いたくても、かんちゃんを理解することが出来なくて、
一緒にいるのに実体を感じられない。
そんな、家族にとっても「謎の存在」になったかんちゃんは家庭内で孤立し、
居場所を求め、自分が在ることを確かめたくて男を探す。
お互いに求め合っているのに、愛しているし心配で仕方ないのに、
誰もそれを口にすることすら出来ない。
そうしてバラバラになり、取り返しのつかない事態になっていても、
かんちゃんはなかなか目を醒まさない。

だから、これは、
「『母なのに、子宮を喪ったのに』性を追究したい女性の本」というより、
「家族が壊れ、また家族に戻るまでの、長くて険しい冒険のものがたり」なのだと、
わたしは思う。
わたしにとっては、そういう本だ。

どうか、ゴーグルちゃんがゴーグルちゃんらしく生きてくれますように。


昨夜から、この「ゲスママ」をまた読みはじめた。
すでに上に書いたこととは別の感覚にとらわれている。
一年後、二年後にもまた読んだら、その時も新しい感想を持つのだろう。

届いた日、「わたしのバイブルになってくれる御本です」
とかんちゃんに言ったけれど、それは本当だ。
同じことをしてきたわけではないのに、「わたしも同じ」だと感じる箇所がいくつもある。
何度も何度も読んで、「かんちゃんに出会えて良かった」と、
そのたびに思いたい。

わたしはやっぱりかんちゃんが大好きなのだ。


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[ 2016/09/30 23:39 ] 友だちのこと | TB(-) | CM(-)

奈加さんの緊美研を一ヵ月後に控えて思うこと

こんばんは。
春原悠理です。
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この写真は、2009年に開催した「最後の緊美研」の時のものです。
わたしが濡木痴夢男の縄を受けたのも、この日が最後でした。
ある会員のリクエストにより、肩と背中が大きく開いたボディタイツを着けていたので、
その上から私物のパーカーを羽織っているところです。
「おっ、その服いいじゃない。ちょっと悠理そのままおいで。そのまま縛ろう」
と楽しそうに言う先ちゃんに、「これは大事な服だから」と、断りました(笑)


その会員は、ボディタイツを着用した女性のお腹をぎゅう~っと絞るのが好きな人でした。
ウエストに食い込む一本の縄だけで吊られるのは、とても苦しくて辛いですが、
その人はそれが見たくて参加してくれるのですから、応えたいと思いました。
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いよいよ「第一回・奈加あきらの緊縛美研究会」開催まで、
一ヶ月を切りました。
参加される方の中には、濡木痴夢男をご存じない方もいらっしゃるかもしれません。

奈加さんは、現在もっとも多忙を極める超人気の緊縛師です。
緊縛を始めたきっかけは、濡木痴夢男の縄と出会って衝撃を受けたからという奈加さん。
わたしはそんな奈加さんと緊美研を再開できることがとても嬉しく、
当日のことをあれこれ考えては、充実した時間を過ごしています。

全国各地でたくさんの緊縛やSM、フェチ等のイベントが開催されているいま、
緊美研はどうあるべきか。ということを考えるのが楽しいです。
そして、初めて参加されるみなさんにも「良い会だった」と満足してもらえるには
過去の緊美研のどんなところを活かし、どこを改善すればいいのか。

すべて、実際に始めてみないとわからないことなのかもしれません。
今から本当にドキドキしています。
みなさんも、楽しみにしていてくれるといいな、と思っています。

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[ 2016/09/25 00:05 ] 緊縛美研究会 | TB(-) | CM(-)
プロフィール
春原 悠理 Youri Sunohara Facebook
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濡木痴夢男の緊縛美研究会の主宰です。
好きなもの:ねこ、チョコレート、雑多な読書、映画鑑賞

便利なものは苦手です。
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