緊美研の志

わたしが緊美研の例会に初めてモデルとして参加してから、二、三年が過ぎた頃、
緊縛以外の、『切腹・ガスマスク・ラバー・女装・おんないぬ』などの
作品を制作するプロジェクトとして、「ライトブレーン」というレーベルを
発足させることができました。
ライトブレーンは、わたしが主宰となり、縄以外の様々なフェティシズムを
扱っていこうと、みんなで意見を出し合い、様々な作品創りをしていくことになりました。

そして、ライトブレーンの一作目である『女腹切り・散華』の撮影を終え、
少し経った頃、当時毎月例会に参加されていたある会員さんから、
お手紙をいただきました。
そこには、ライトブレーンの主宰としてのわたしに期待している……というメッセージと
ともに、緊美研についても記されていました。

『緊美研の志、緊美研の理念、そして存在意義。
それらの大切なものは、今では濡木先生や不二さん、その他の誰よりも
ゆうりさんが一番理解し、そして実践されていると感じます。』

上記の三行は、いただいたお手紙の中の一部をそのまま書き写しました。
(いまでも大切に持っているのです)
当時のわたしは、このような内容のお手紙をいただいても、正直なところ、
あまり実感できることはなかったのです。

「緊美研の志」

これは、なぜ緊美研という組織を作ることになったのか・・・
縄が好きな会員さんたち、モデルたち、そういった人たちが集まって
濡木先生に縛られた女性を、本当に美しいものとして観賞する、
自己を投影して感慨に浸る、もちろん性的に高揚する場面も
多数あったと思います。
でも、そこに集まった人たちが胸の中に同じものを共有し、
同じもの(具現的なものではなく)を求め、目指し、見つめる。
そんな強大なパワーが渦巻くような場所だったのです。
超常現象が起こっても、たくさんの霊的なものがあつまってきても
なんの不思議もないような。

他の人にも言われたことがあります。
「ゆうりさんは、緊美研の今後を、方向性を示す巫女のような存在だ」と。

わたしの役割は、なんだったのでしょうね。
こうして緊美研から誰もがいなくなり、一人になった今、
毎日のようにそんなことを考えています。
先月の震災以来、実に多くの人が、
「やる気がでない」「ぼーっとする」「疲れやすい」「集中できない」など、
心的なストレスを感じているようですが、わたしも何だか少し弱っているみたいです。

「例会を開催してください」
というメールを、よくいただきます。
その都度、現状では開催の見込みはありません、とお答えしているのですが、
そろそろ違う形で活動してもいいのかな、と思えるようになりました。

なんだか、まとまらないことをゴチャゴチャと書いてしまいました。
今年は、少しでも何かを形にしていきたいと、そう思っています。
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[ 2011/04/16 03:14 ] 緊美研 | TB(-) | CM(-)

差別について

3月11日の地震以来、「AC」のCMが多く流れていますね。
わたしはテレビをほとんど見ないのですが、それでもたまにニュースなどを見ていると、
「ぽぽぽぽ~ん」とか「あそぼう」とか「思いやり」とか、もう完璧に憶えてしまうほど
同じものが繰り返し流れてきます。
「AC」公共広告機構というのは、以前は政府広報というものでしたっけ。

子どもの頃、映画を見に行くと、予告編の上映が始まる前に、必ず「政府広報」の
何かを見せられました。
何度も何度も見たはずなのに、そのほとんどは忘れてしまっています。
でも、正確にではありませんが、憶えているものが一つあります。
それは、「差別」についてのものでした。

『外国人だから、部落出身者だから、障害者だから、
女だから、子どもだからといって、差別するのをやめましょう』

これは、一体だれに向けての言葉だったのでしょう。
これによると、差別を受けなくて済むのは、

『日本国籍を持ち、部落以外の出身で、健常者である成人男子』

だけということになります。
そんな政府広報を、なぜ「シンデレラ」や「おしゃれキャット」、または「ガメラ」など
子どもと母親が一緒に観にいくような映画館で流すのか、まったく意味がわかりません。
それよりも、少し大人になったわたしが、このことを思い出したとき、愕然としたのです。

「そうか。わたしは差別されているのか。だって女だもの」

差別というのは、こうして「する側」が作り出してゆくものなのだと、しみじみ思いました。

今、福島県の人が被曝者として差別されているそうですね。
銭湯やホテルで断られたり……。
まったく知らなかったのですが、原発の近くに住んでいる女性は、
縁談のときに差別されるということが、昔からあったそうです。
被災者を差別するなどという浅ましい行為を防ぐために、
それこそ「政府広報」で正確な情報を流してほしいです。

話は変わりますが、以前仕事でご一緒した方が、大変「差別」を愛していました。

『我々のような仕事はね、一般人から見たら軽蔑され、差別されるようじゃなきゃだめなんだ。
「イヤらしい、変態」ってね。そうじゃなきゃホンモノとは言えないよ』

同じようなことを、ヲタの人たちも言いますね。
一般人のことは「パンピ」(いっぱんピープル)と呼んで、『逆差別』しています。
なんでもそうですね。
ちょっと人と変わったことをすると、自分を特別なのだと思いたい。
「差別」といいながら、それは当人たちにとっては「賛辞」に他ならないのでしょうね。
わたしは、どうもそういう人たちも好きになれません。

そうだ。差別についてもう一つ思い出したことがあります。
フェミニストの人が書いたジェンダー関係の本を読んだとき、

『区別は差別のはじまりです』

と書かれていたのです。
これは……。うーん。
公園で遊んでいる、幼稚園児の男女のイラストが描かれた横に大きく記されていたのですが、
「園服のデザインや色も、男女で変えるべきではない」
「男の子をくんづけ、女の子をちゃんづけするのもやめよう」
その他、バカバカしいと思えることばかりが書いてあったので、フェミニストって……バカ?
と思ったのでした。

区別と差別は違います。
差別は、する側とされる側の感情がまったく違います。
する側は蔑みと憎しみを
される側は、悲しみと惨めさ、もちろん憎しみも覚えるでしょう。
それを防ぐためには、やはり正確な情報が一番大切なのではないかと思ったのでした。

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[ 2011/04/13 00:31 ] 思うこと | TB(-) | CM(-)

女性を縛った後に自分が倒れたら?

『高齢男性から打ち明けられたこと ④』

一回目はこちら 二回目はこちら 三回目はこちらです。


七十七歳のタカちゃんの心配事は、5歳のときからずっと可愛がってもらっていた
わたしにとっては、とても現実的で悲しくて切ないことでした。
三十八歳の彼女は、そんなタカちゃんの優しい気持ちも知らず、ラブホテルで
縛ってほしいとせがむのか……
いや、もちろん彼女の本心なんて、わたしが知るはずはありません。
でも、「恥をしのんで」かつて憧れ続けた女性の娘に、こんなことを
相談しなければならないタカちゃんの気持ちを思ったら、
何故かその女性に対して、とてつもない怒りがこみ上げてきたのです。

「タカちゃん、その人に高いもの買わされてない?
 知らない間に生命保険に入らされたりしてない?
 婚姻届を出されてない? 調べたほうがいいんじゃない」

「まぶしい気持ちで恋をしている」彼女のことを、こんなふうに
侮辱とも取れる言い方をされたら、怒り出す人も少なくないと思います。
でも、タカちゃんはわたしを娘のように思ってくれているので、
娘なら父親をこんなふうに心配するのは当然です。
それに、仕事柄、「悪い人」を散々見てきたタカちゃんです。
彼女にそういう気持ちがあるなら、見破れないと思いたくもない。
でも、「恋は盲目」というし……。うーん。一人で考えているわたしに、
タカちゃんは、ふふ、と笑って言いました。

「そうだねぇ。絶対にないとは言い切れないかもしれないな。
 ユーリちゃんがそう心配してくれるのはわかるよ」

だって、三十八歳といえば、わたしが言うのもアレですが、もうとっくに
大年増ですよ。
会社を持っている人だというし、世間一般的な良識はもちろん備わっているはず。
なのに、どうして同年代の男性じゃなくてタカちゃんなのか。
どうしてデートのたびに縛られたいのか……。

あっ、そうだ!

「タカちゃん、「縛らないデート」を何度かしてみたら?
 タカちゃんは、その人を好きなんでしょう?
 縛らなくても一緒にいれば楽しくて幸せなんでしょう?
 だったら、べつに縄ナシでもいいんじゃない?
 それで、彼女が「縛ってくれないなら会わない」とか、
 そういう人だったら、その時にまた考えようよ」

苦し紛れの提案でした。
そんなことを試してみて、タカちゃんの気持ちが変わればいいと
思っていたのも事実です。
わたしは、タカちゃんの亡くなった奥様も大好きだったから……。
でも、本当は、タカちゃんの好きな女性が、同じようにタカちゃんを
好きでいてほしいと思ったのです。
タカちゃんを大事にしてほしい。
タカちゃんを傷つけないで欲しい。
そう願いました。

「そうだね。そうしてみようかな。
 やっぱりユーリちゃんに相談して良かったよ」

全然いいと思ってないくせに。
そんなんで解決なんてしないのに。

野菜嫌いなわたしのお皿からインゲンを取り、代わりにスズキのポワレを
くれたタカちゃん。
わたしはレストランのテーブルで、この優しいタカちゃんがラブホテルの一室で
縛られた女性のそばで昏倒している様子を思い浮かべ、
もうどうしていいかわからなくなってしまい、あわててトイレに立ちました。


すみません。まだつづきます。

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[ 2011/04/05 22:14 ] タカちゃん | TB(-) | CM(-)
プロフィール
春原 悠理 Youri Sunohara Facebook
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濡木痴夢男の緊縛美研究会の主宰です。
好きなもの:ねこ、チョコレート、雑多な読書、映画鑑賞

便利なものは苦手です。
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