近江 亜紀さんのこと

長い間緊美研のスタッフをしてきて、「忘れられない女性」たちが何人もいます。
まず私を緊美研に紹介してくれた杉下なおみちゃん。
なおみちゃんとは、それ以前から何度か仕事で一緒になったことがありましたが、
個人的に会話をしたことなどほとんどなかったんです。
でも、私はなおみちゃんが大好きでした。
背が高くて身体が細い、外見は少女のようなのに性格はけっこう男前。
それから、佐藤まゆみちゃん(ビデオのジャケットなどで「真弓」と書かれているのは
間違いです。本人は「まゆみ」とひらがなで名乗っています)。
そしてもちろん早乙女宏美ちゃん。などなど……
いわゆる「緊美研黄金期」と会員たちが語っていた頃によく登場していた人たちです。
その中でも、いちばん始めに記しておきたいと思うのは、やはりこの人
近江 亜紀さんです。
と、ここまで書いただけなのに悲しい事実を思い出してしまいました。
いま挙げた4人の女性たち、そのうちの二人とは、もう二度と逢うことができません。
すでに亡くなっているからです。2/4といえば50%ですよ!
ずっとずっと何年も会わなくても、噂すら聞くことがなくても、亡くなったことを知らなければいつかは会えると思うことが出来ます。元気かな?どうしてるかな?と思い出すことが出来ます。
でも、その人にもう二度と会えないのだと思うと、どうしようもなく寂しいです。


亜紀さんとは、はじめから最後まで色々なお話しをしたという想いがあり、今も懐かしく思い出すことがよくあります。
初めは不二企画にかかってきた電話でした。
緊美研に参加したいというマニア女性。
「緊美研に参加したい」というよりも、「濡木先生に縛られたい」人でした。
明るい声で、ハキハキと元気な主婦……そんなイメージでした。
そして例会当日、待機していた不二企画の事務所に到着した亜紀さんは、みんなが驚いたほどよく太っていました。でも、ずっと笑顔で本当に楽しそうで、朝早く遠いところから新幹線で来てくれたのに、先生に会えたということがとても嬉しかったらしく、にこにこしてよく喋りました。
そしてスタジオへ移動し、例会がはじまりました。
初めて見る「超巨乳」の亜紀さんに、会員たちもみんな驚いています。
よそ行きのスーツを着てきた亜紀さんを、そのまま縛るわけにはいかないので、着替えてもらうことにしました。
でも体が大きすぎるので、衣装はどれも入りません。仕方なく紺色の浴衣を着てもらったのですが、それも前がやっと合わさるくらいで、まるで力士のようでした。先生もそう言ってたかな。
「夏場所の成績はどうでしたか」なんて、ふざけて。
亜紀さんは、どこへ行っても「太ってる」と言われるのが当たり前だから、そんなこと全然気にしてなくてずっと笑顔だったのに、縄がかかった途端にすぅっと違う魂が降りてきたようになりました。
「すごく太ったおばさん」なのに、本当に可愛らしい。
会員たちもみんな驚きました。
太ももをこすり合わせて身体をよじって、先生やみんなの視線から逃れようとします。
一般の女性なので、顔がわからないようにと白い布を何重にも巻かれていて、口の中にも布を詰められています。その苦しい呼吸の合い間に洩れる声が、SM小説に出てくる被虐女性のように
「くぅーっ」とか「ぁひぃーっ」とか、カギカッコが付いているような声なのです。
でも、その亜紀さん自身が思い描いて憧れた、縛られ、責められるシチュエーションの中にどっぷり浸かって酔い痴れているその姿は、とても美しく感動的でした。

それが亜紀さんの初めての緊美研。
その後も、何度も亜紀さんは遠くから来てくれました。
よく不二企画へも電話をくれ、色々なことをたくさん話しました。
お子さんが二人いること、ご主人とは三十歳くらい離れていること、今までにどんな人に縛られたか、どんなSMを経験してきたか。
あるとき、亜紀さんがこう言いました。
「悠理さんはいいわねぇ、先生のお傍にいるからいつでも縛ってもらえて」
私は驚いて言いました。
「えっ!いや、べつに特に縛られたりしないよ」
すると亜紀さんは、びっくりしながらも勝ち誇ったように言ったのです。
「なんだあ!悠理さんってMじゃないんだ!」
もちろん、冗談ぽい言い方でした。んー、でもあれは本気だったのかな。
「勝ったぜ!(ニヤリ)」みたいな空気が電話を通して伝わってきたような……。

それから亜紀さんは病気になってしまったのですが、手術後にも何回か参加してくれました。
お腹に大きな痕をつけて、縛られるためにきてくれました。

そして、病気はどんどん進行し、亜紀さんは少しずつ弱っていきました。
手紙のやりとりも何度もしました。
濡木先生あてに届いた手紙は、緊美研通信の中でいくつも紹介されています。
「病室で聴く音楽がほしい」というので、賛美歌やクラシックのCDを送りました。

「もう退院できないかもしれない」
そう電話で言われたとき、亜紀さんに会いたいと思って新幹線にのってお見舞いに行きました。
病院は、彦根城の近くにありました。
初めて降りた駅。滋賀県に行ったのも初めてでした。それが、残りの命が少なくなってしまった「友だち」に会うためというのは辛かったです。
病室に入ると、亜紀さんは入り口に近い右側のベッドにいました。
四人部屋だったのか六人部屋だったのかは覚えていません。
思っていたよりも顔色はよくて、ちょっと弱ってるけど普通に会話はできてるし、きっとまた退院して元気になる…。そう思うほど、亜紀さんの笑顔は以前と変わりなくて可愛らしかったです。
東京から『縄師』の○○さんがお見舞いにきてくれたこと、亜紀さんのファンの会員、YSさんが色々な面で支えていてくれること、お子さんのことなど、何時間も病室で話しました。
上のお子さんは女の子で、当時中学生でした。下の子は小学生の男の子。この子は、その何年か前に亜紀さんの撮影をしたときはまだ小さくて、新宿駅から案内したホテルのロビーでも、ずっと私に抱っこされていました。その子は身体が少し弱く、亜紀さんが最後の入院をしていたときは療養施設に入っていたそうです。


気付いたら、ずいぶん長い記事になってしまいました。
続きはまた別の記事にします。
読んでくださる方、ありがとうございます。
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[ 2009/04/28 23:15 ] モデルのこと | TB(-) | CM(-)

あさごはん?

最近、ますます就寝時刻が遅くなってしまいました。
私の家のバスルームは、外廊下に向けて小さな窓があります。
もちろん格子が嵌っていて網戸もあるし、ガラスが開く向きによって外からは見えないようになっています。
ここ数日は、ちょうどお風呂に入っているときに朝刊の配達の人が廊下をとおります。
次第に明るくなってくる外をみながらバスタブに浸かり、(今日は柚子の香りの入浴剤でした)「早寝早起きしたいなぁ…」と毎日思っています。

窓を開けていたら、お隣かそのお隣か、あさごはんの匂いが入ってきました。
朝から脂っこい匂い。揚げ物か炒め物?じゃあ子どものお弁当かな?
つぎに、煮魚みたいな匂いが。
柚子の香りが台無しになったので、窓をしめました。

ではこれから寝ます。
おやすみなさい。
みなさま、今日もよい一日をおすごしください。

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[ 2009/04/27 05:58 ] 日常 | TB(-) | CM(-)

心配なこと

緊美研例会まで、あと二週間になりました。
以前は毎月第一の日曜日に開催していたのに、ずいぶん久しぶりなのでやはり緊張します。
今日(26日)、当日のご案内などの発送も済み、参加される方のもとへもうじき届くと思います。

数年ぶりの開催といっても、緊美研のことは心配ではありません。
濡木先生はとてもやる気になっているし、早乙女宏美ちゃんがモデルとしてきてくれます。
以前からの会員さんとも会えるし、新しい方たちとの出会いも楽しみです。

心配なことは、まったく緊美研とは関係のないことです。
遠くに住んでいるねこ友(ねこを飼っているというつながりで知り合った人・会ったことはありません)の家で去年生まれたねこちゃんが、一歳になったばかりで先日お母さんになりました。
生まれた子ねこは三匹。
みんな元気に育ってくれよ~とねがっていたのに、そのうちの一人が体調が悪く、飼い主さんが看病しているというのです。
うう~
心配で色々なことが手につきません。

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[ 2009/04/27 03:46 ] 日常 | TB(-) | CM(-)

初めての緊美研

私が緊美研の例会に初めてモデルとして参加したのは、緊美研が発足してから2、3年経った頃でした。
ですから、発足当時のことや、その頃出演されていたモデルさんたちのこともほとんど知らないのです。
確か第18回例会だったと思います。
緊美研初の泊まりがけということで、会員の方もかなり多かったです。
以前から知り合いだった杉下なおみちゃんが紹介してくれ、不二企画から連絡を受けました。
濡木先生とは、それ以前にもSM雑誌のグラビア撮影などで何度か縛られていましたし、杉下なおみちゃんも一緒だということだったので、とても安心して当日に臨むことができました。

新宿で集合し、そのまま車で五日市の旅館に行きました。
そこはお庭に立派な藤棚がある大きな旅館でしたが、私たちは小学生の修学旅行で使うような大部屋に通され、その部屋で撮影もし、会員さんも先生もなおみちゃんと私、つまり「女性モデル」も全員が就寝するという、かなり大ざっぱというか乱暴なセッティングでした。

部屋に入って荷物を解き、みんなでほっと一休み…
大勢の会員さんが次々に到着し、部屋に入ってきます。
私となおみちゃんは、部屋の隅に置かれた座卓にメイク道具を広げ、化粧や髪を直したりしていました。
何度も参加しているらしい会員のYさん(この方は、緊美研ビデオの中では先生に『やーさん』と呼ばれています)が正面に座り、初めて参加する私の緊張をほぐすように、にこにこしながらお茶をいれてくれました。
それまでにも「撮影会」のお仕事は何度か受けていましたが、縛りの撮影会は初めてでした。
そして、初めて会う「一般人」である会員さんたち。(この場合は、SM業界ではない人を指します)
SMを仕事として扱っているわけではない、「SMファン」の方たちです。
雑誌やビデオを買って下さる「お客さま」たちです。
普通ならば、みなそれぞれ顔を合わせたり本名で呼び合うことなどないはずの方たちです。
それが、楽しそうに嬉しそうに前回までの緊美研で撮影された写真を座卓にひろげて見せ合い、語り合う。
「この二の腕の食い込みがいいね」
「この苦しそうなポーズと表情がいい」
などと、趣味で草花や自然の写真を撮影している人たちと同じように、紙焼きされたものを手に取り、大切そうに目を細めながら眺めているのです。

ちょっとショックでした。
なんと言うか、会員さんどうしでも年齢の幅はかなりあると思われましたし、ここ緊美研でしか接点のない人たちなはずなのに、まるで法事などで集まった親戚同士のように仲良くしているのです。
私は幼児のころに父をなくしているので、なんだかお父さんか可愛がってくれる親戚の叔父さんがたくさんいるような気になりました。
そのYさんにいれてもらったお茶を飲み、旅館の日本庭園や座敷内での撮影が行われました。

お庭での撮影は、綺麗な藤棚の方でされました。
全裸で高手小手に縛られ、肩に旅館の浴衣を羽織った姿で下駄を履き、庭の奥へと進んでゆきました。

室内では、初夏の陽射しがすだれを通して柔らかく畳の上を遊ぶ中、開け放たれたガラス戸の外を流れる川の音を聞きながら、気だるいような気が遠くなってゆくような、半覚醒状態のまま動いているような、そんな頼りない感覚を味わっている自分の身体は、絶えず縄に抱かれ、厳しく縄を足してゆく濡木先生やカメラマンの声が聞こえていましたが、そんな頭にいちばん心地よく響いたのは、
「がんばれ」
「もうちょっとだからな」
と、励ましたり褒めたりしてくれる会員さんたちの声でした。
「苦しい、辛い、痛い……。でも、もうちょっとで助けに来てくれる…」
瓦礫の下で救助を待つ被災者のような情況なのに、厳しい戒めに逆らうように自分から身体を無理な方向にねじったり、梁に吊られたまま空中で身体を反転させたりと、筋肉の悲鳴を聞きながら感情とは無関係に、本能の欲するままに私は私自身の身体を痛めつけていました。
でもそれは、心の深いところで扉が開き、まばゆい光が射してくるイメージと重なるのです。
「この、今の感覚をみんなにも分けてあげたいなぁ」
と、吊られた身体に食い込みすぎた縄を心配して、
「ウエストが千切れてしまう!」
と誰かが大きな声で言ったときに、私はそんなことを思っていました。


この一泊二日の様子は、Kシリーズのビデオに収録されました。
今はもう廃盤になっていますし、撮影したテープが劣化して、鑑賞できる画質ではないようです。
残念です。
二十年を過ぎたいま、ちょっとその時の様子を見てみたい気持ちです。

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[ 2009/04/16 01:52 ] 緊美研 | TB(-) | CM(-)

釈迦に説法…?

「濡木痴夢男の緊縛ナイショ話」へのコメントをくださるみなさま、
いつもありがとうございます。
このブログを始めた頃、アフィリエイトや有害サイトの広告などのコメントが
あまりにも多く、トラックバックにもワンクリック詐欺と思われるものが付いたりと、
もう本当に書かれては消し…の連続でした。
そういうわけで、不本意ではありましたが、「管理者の承認後」に公開させていただく
設定に変更したのです。
それからはもちろん、不快なコメントをみなさんが目にしてしまうことはなくなったと
思いますが、それ以前に、迷惑コメント防衛策としていくつかのNGワードを登録していました。
エロ、人妻、アフィリエイト、v、w、おっぱい…などなど  三十語くらいだったでしょうか。
それらの単語を含むコメントは受け付けないことにしていたのです。
でも、そうするとそれらの単語を含んだ真面目なコメントもキックされてしまい、
「何度試しても書き込みできない…」というお問い合わせをいただきました。
そして、今は「NGワード」は一切登録していません。
みなさま、濡木痴夢男へのご質問、メッセージなどお気軽に書き込んでくださいね。

「NGワード」を解除したら、また毎日たくさんの迷惑コメントが書かれます。
中でも最近多いのは
『SM鑑定人』『SM指導者』
などSMナントカというヒトたちです。

いや、ここ「濡木痴夢男のブログ」なんですけど…
って笑っちゃいますよ、ね。

不況のさなか、色々な手段でなんとか稼ごうと思う人たちがいっぱい
いるのでしょうが、いやほんとに、笑えます。

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[ 2009/04/07 20:04 ] 日常 | TB(-) | CM(-)

うぐいす

おはようございます。
と言っても、じつはこれから就寝です。
いつもは朝五時くらいにベッドに入りますが、今日はどうしたことか
四時半頃になって突然「ビーフシチューを作ろう!」と思い立ってしまい、
それからお肉を切って、玉ねぎとにんじんを切って、ベランダからローリエとタイムを
少し取ってきて、あとは炒めてコトコト煮込む…
という作業をしていました。
陽がさしてきたので、クッションを干したり、ワイパーで床の掃除をしたり、と
色々動き回っていたらこんな時間に!

この机の前には窓があり、手が届くほどに枝を伸ばした桜の樹が三本、かなりの高さ
まで育っています。
【でも窓ガラスは開けられません。恋人(猫)が飛び出してしまうと大変だから。】
桜はもう満開だと思っていましたが、まだ蕾がけっこうあるんですね…
あんなに高いところにも蕾がいっぱい。。
どうして見つけたのかというと、恋人がずっと外を眺めていて、鳥や虫を見つけた
ときの
「きゃっきゃっ」という鳴き声をだしたので桜を見たら、ふっくらとまあるい小鳥が
たくさん枝にとまって、何かをついばんでいます。
コンサートには必携の双眼鏡を出し、部屋の中からバードウオッチング。
そうしたら、宇治金時色?お抹茶色?の鳥が…
それっていわゆる「うぐいす色」ですよね。
そうなんです。うぐいすがいっぱい。びっくりしました。

この辺りは(世田谷区ですが)鳥がけっこういて、近くの川では冬になると
小鷺を見ることもできます。
もちろん鴨もたくさんいます。
うぐいすが部屋の外にいるって、ちょっと興奮でした。うれしい。

今日はよいお天気です。
みなさまもよい一日をお過ごし下さい。

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[ 2009/04/06 08:28 ] 日常 | TB(-) | CM(-)

復活!!

ついに、新・緊縛美研究会の第一回開催がきまりました。
約十年ぶり…ですね。
休止中、一度だけ開催したことはありました。
その時は、あるマニアの女性が「どうしても縛られたい」と連絡を下さって実現したのですが、
そのあとが続かず、結局今に至ってしまったわけです。

二日前に告知のページ等を公開し、(みるくが全部作ってくれました)
「申し込みがあるかなぁ…」
と不安だったのですが、すでに以前から会員として参加してくださっていた方、
そして初めての方、何件ものお申し込みをいただきました。
ありがとうございます。

濡木先生が
「自分のための縛りをやりたい」「自分のための緊縛映像を作りたい」
ととてもやる気になっていますので、私も当日が楽しみです。
懐かしい会員の方たちとお会い出来るのもとても楽しみです。

開催まであと一ヶ月ちょっと。
皆様に楽しんでいただける会にできますよう、はりきってまいります。

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[ 2009/04/06 00:27 ] 緊美研 | TB(-) | CM(-)
プロフィール
春原 悠理 Youri Sunohara Facebook
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濡木痴夢男の緊縛美研究会の主宰です。
好きなもの:ねこ、チョコレート、雑多な読書、映画鑑賞

便利なものは苦手です。
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